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小さい鉄道でも大きな魅力いっぱい~個性溢れる銚子電鉄駅紹介~

「なんと斬新過ぎる!!」と思ってしまうほど、銚子電鉄の企画はとても面白いものです。

地方では人口減少・過疎化が進んでいる結果、鉄道の路線縮小・廃線が後を絶ちません。その中、銚子市を走る銚子電鉄は、ユニークで斬新な企画で全国から注目を集めています。

2015年から始めた「お化け屋敷電車」や、2017年には日本テレビ系列「24時間テレビ~愛は地球を救う~」の企画で、本銚子駅の改築を行なったりなど。2018年には、「うまい棒」ならぬ「まずい棒」の企画・販売をしたことによって、全国各地から注文が殺到しています。

今回は、小さい鉄道ながら、県外からも注目の集まっている銚子電鉄の個性的な駅について、ご紹介します。

『鉄道マニア必見の地~仲ノ町駅~』

 銚子電鉄はJR銚子駅から外川駅までの6.4kmをおよそ20分で結ぶローカル鉄道です。

 始発駅のJR銚子駅から出発し、次の駅に仲ノ町駅があります。徒歩で行っても、7~8分ほどで着きます。

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この駅の醍醐味は、駅の隣に車庫が設置されており、実際に見学することができます。通常一般の人が、JRや私鉄の車庫を見学することはなかなか難しいと思います。銚子電鉄に関しては、入場券150円を駅員さんに支払い専用券を受け取れば、自由に見学することが可能です(ただし、車両の屋根に登ったり、入ったりすることはできない)。

車庫には、かつて銚子電鉄で営業運転していた車両が、そのまま残っています。

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また、駅構内には銚子電鉄に関するグッズ(記念きっぷなど)が販売されています。ここ仲ノ町駅にしか売っていない限定品もありますので、初めて利用される方でも、一度は訪れて損はないと思います。

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『たい焼き屋で地元民から愛された~観音駅~』

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仲ノ町駅の次にあるのが、観音駅です。西洋風の駅舎が道路を走っていると、思わず引きつけられる造りになっています。

この駅では、1976年(昭和51)から営業を開始した、たい焼き屋がありました。それ以降地元民はもちろん、観光客からも人気を集めました。たい焼きの味は、小倉あんとクリームの2種類です。しかし残念ながら、2017年(平成29)に閉店してしまい、店舗は犬吠駅に移転されました。

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閉店された後も、当時の姿がそのまま残っています。余談ですが、営業時は電話での注文販売も行っており、個数と乗車した駅名と時間を伝えれば、この駅で個数分のたい焼きを届けてくれるサービスを行っていました。

観音駅から東に歩いて10分ほど進みますと、御飯町公園(ごはんちょうこうえん)があります。

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すぐ近く隣には交番があり、小さい子供でも安心して遊ばせることができる公園になっています。休憩するベンチもあり、観光の途中で一息つける場所にもなっています。

『24時間テレビの企画で注目の的~本銚子駅~』

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銚子電鉄の中で、知名度が一気に上がったのが、この本銚子駅です。そのきっかけとなったのが、2017年に日本テレビ系列で放送された「24時間テレビ~愛は地球を救う~」での企画です。タレントのヒロミさんによる「オンボロ駅を直そう!」という企画で、駅舎や手すりを24時間で改修するものでした。

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改修工事の結果、待合室にステンドグラスや、ベンチの下に西洋風のタイルが取り付けられました。

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待合室の天井には、西洋風の電球も取り付けられました。しかし、この写真をよ~く見てみますと、電球が1個付いていませんよね。実はわざと付けなかったのではなく、取り付けるのを忘れたそうです(笑)あとで住民が気づいたそうですが、あえて取り付けないという方向になったそうです。

現在でも土日になると、観光客や鉄道ファンなどで多くの人が訪れる、新しい観光スポットとなっています。

『銚子一番の観光スポットが点在~犬吠駅~』

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本銚子駅からさらに東へ進むと、やがて銚子電鉄で最も乗降客数の多い、犬吠駅に着きます。

この駅は、関東地方のJR・私鉄の駅の中で、特徴のある駅として「関東の駅百選」に選ばれました。

選定の決め手となったのが、この駅舎の造りです。日本でも数少ない、ポルトガル風の宮殿式に白壁がマッチしている点が評価されたそうです。

そして前述した、観音駅で営業していたたい焼き屋は、2017年6月からこの犬吠駅で販売されています。

中でも最近、全国から人気を博しているのが、「まずい棒」というお菓子です。

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決して味が ‘まずい’のではなく、経営状態(利益)が‘まずい’状況にあるところからそのネーミングがつきました。これが瞬く間にネットで拡散され、しだいに全国各地から注文が殺到しました。売り切れてしまうペースも早く、すぐに入荷するのが難しいくらい、まずい棒の売れ行きは好調のようです。このポスターの質も高く、経営状態が窮地に立たされている感情(涙目)に加え、車輪にも火がついているまさに、「火の車」状態を表しています。こういったネーミングや、ポスター等掲示物の表現は、とても上手く表しているのが銚子電鉄の一つの魅力です。

『ドラマロケ地としても人気~外川駅~』

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犬吠駅の次は、銚子電鉄の終着駅、外川駅です。ただの昔ながらの駅舎だけだと思うかもしれません。しかしここは、数多くの人気ドラマ・映画の撮影に使われていたのです。連続テレビ小説「澪つくり」(NHK/1985年)や、ラスト・フレンズ(フジテレビ/2008年)の最終回に使用されたなど、ロケ地巡り目的で訪れる観光客

が多いです。

最近の外川駅は昔に比べると内部も変わり、切符売り場の横に、日中時間帯のみ営業している売店が設置されました。そこには地元で採れたいわし・さばの缶詰めや、銚子名物濡れせんべいも売られていて、ちょっとした待ち時間に色々見るのも楽しいかもしれません。

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外川駅前には5台停められる駐車場がありますが、なんと無料です。銚子電鉄の運行本数は、1時間に1本ペースであるため、効率よく銚子観光する場合はこちらを利用するのも一つの手です。

 銚子観光では、犬吠崎灯台、地球の丸く見える丘公園、銚子漁港などが定番で人気です。

この銚子電鉄も、観光には欠かせない存在になっています。銚子には、まだまだ奥深い観光スポットもあり、ローカル線の駅めぐりをしながら、のんびりした時間を過ごすのも、銚子観光の良さかもしれません。