歴史ある下総中山で節分会と熟練の味めぐり

「中山法華経寺 節分会は2月3日」
今年の法華経寺の節分会は13:00と15:00の2回行われます。
下総中山の中山法華経寺は鎌倉時代から続く日蓮宗大本山の寺院です。祖師堂、法華堂、四足門などは国から重要文化財の指定を受けており、また五重塔は前田利家公から寄進されたものです。
この法華経寺では「大荒行」と呼ばれる過酷な修業が行われることで知られており、全国から法華経の修業中の僧侶が11月1日から100日の行を行います。法華経寺の節分会には、芸能人、年男・年女、貫主の他に、大荒行中の僧侶も祈祷のために総出仕し、痩せこけた顔に長い髭を蓄え、全身に精悍さが漲る迫力ある姿に荒行の厳しさが窺えます。
掛け声は「福は内」!
法華経寺には鬼子母神が祀られているので、掛け声は「福は内」のみです。厄除けの豆を撒いた後は子供たちが大好きなお菓子もまかれます。小さなお子さんはお子様席を利用するのがお勧め。大変混雑するので、早めに来ないとお子様席に着けない可能背があるので気を付けて。
「中山のおひなまつり」
また「中山のおひなまつり」も、2月15日から3月3日まで盛大に開催されます。この時期は、法華経寺だけではなく、中山駅前や商店街など街全体がひな祭り一色となり、約70カ所に「七段飾り」や「つるしびな」などが展示されます。歴史ある街並みを巡りながら、おひなさまを鑑賞してみませんか。梅の花を楽しむにも良い季節ですね。
東山魁夷美術館にも足をのばして法華経寺の境内をぬけると,そこから徒歩10分ほどのところに「東山魁夷美術館」があります。東山魁夷(1908-99年)は、情感にみちた静謐な風景画により、戦後を代表する国民的日本画家と言われています。逝去するまでのおよそ半世紀にわたり市川に居住し、「私の戦後の代表作は、すべて市川の水で描かれています。」という言葉を残しています。散策がてら、立ち寄ってみるのもおすすめです。
下総中山発!熟練の技がひかります。
周辺でおすすめの美味しいものをいくつかご紹介します。歴史ある街・下総中山にはこだわりの技がひかるショップが多いんですよ!
【珈琲茶房 と庵】
日曜日はコーヒー豆の焙煎日!伺った日もちょうど日曜日で、あたりにはコーヒー豆を焙煎する良い香りが漂っていました。東山魁夷美術館から香りをたどってくるお客様もいたとか。
扉を開くと、壁にたくさんのコーヒーカップとソーサーが展示され,カウンターにはたくさんの珈琲豆の入った瓶が目を引きます。コーヒーはたくさんの種類があり,中はBOSEブレンドやNINJAブレンドなど、面白い名前のコーヒーも。「BOSEブレンドはお客様の高名なご住職と、NINJAブレンドはある忍者集団の方との話し合いのなかで生まれたんですよ。」と語るご主人。お店でこだわって焙煎するからこそできるこだわりの品物なのですね!
お好みのコーヒーカップを1つ選び、「と庵ブレンド」を注文してみました。「これがうちの入れ方の特徴なんですよ」と教えてくださったのは,湯を高いところから豆を叩くように注ぐことで,温度を調整しつつコーヒーを後味すっきり仕上げること。ミルクも砂糖もお店には置いていません。頂いたコーヒーは、じつに後味がすっきりしているのに深い味わいで、とても美味しかったです。「豆を買いにくる方が多いんです。豆はほかのお店にも卸しているんですよ。少し高いと思うかもしれませんが、豆はすべてハンドピックして良いものだけを使っています。」というこだわりよう。カウンター席のすぐ後ろは焙煎室という小さいお店ですが、珈琲焙煎の良い香り、きさくなお店の方、こだわりのコーヒーの三つ揃いの、とても居心地のよいお店です。たまに近くの猫ちゃんが姿を見せてくれることもあります。
【鳳銑堂】
鳳銑堂(ほうせんどう)は東山魁夷美術館から徒歩5分ほどの坂の緒中にあるお煎餅屋さんです。この道49年、89歳の店主が、毎日草加からとどく煎餅生地をお店の奥で丁寧に手焼きしています。閑静な場所とはいえ、駅から距離があり便利な立地とは言えないのですが,お客様が後を絶ちません。扉を開けて一歩程の小さい店内にはお煎餅の入った大きな丸ガラス瓶がならび、どこか懐かしいふいんきです。シンプルな大丸、ザラメがかかった甘辛、落花という落花生がまぶしてあるもの、黒ゴマたっぷりのゴマ丸などのお煎餅が陳列されています。今回は「甘辛」「ゴマ丸」「落花」を頂いてみました。一枚一枚表情がちがうお煎餅は、とても軽い歯触りでサクサクと仕上がっており、お年寄りの方にも喜んでいただけそうです。どのお煎餅も大きくて1枚でも十分食べ応えがあります。これで一枚40円ほどですから、たくさん買いたくなってしまいますね。ザラメもゴマも、落花生もたくさん入っていてとても美味しかったです。割れ煎餅も一袋200円で売っていました。贈答用に箱で購入することも可能です。
「昔はこの辺りだけで23軒お煎餅屋さんがあったのですが、今ではここ1軒だけになってしまいました。」とおっしゃる店主の大野さん。いつまでも美味しいお煎餅を、焼いてくださいね。定休日は月曜日ですが、営業日でもまれにカーテンを閉めていることがあるようです。そんな時は声をかけると奥から出てきてくださるそうです。
【ジャンポールチェボー】
下総中山駅から徒歩10分ほどの、白い壁に青い扉、赤い看板が可愛らしいお店です。オーナーのジャンポール・チェボー氏のパティシエとしての経歴は大変長く、 母国フランスでシェフ・パティシエとして研鑽を積んだのち、来日。「ルコント」「タイユバンロブション」などの名店でシェフ・パティシエを務めた後、六本木でフランス菓子の教室をスタートさせました。その後2017年にこちらにお店をオープンさせました。確かな技術と、きさくな人柄で地元の人に愛されているケーキ屋さんで、ケーキ作り講座も定期的に開催しており、こちらも人気です。
店内には美しいケーキ、焼き菓子、パンが並べられています。ケーキはムースがベースのもの、タルト、カスタードを使用したものなどが並んでいて、美しさも美味しさも折り紙付きです。今回は「プラレ」「フラワーブルー」「プラン・パリジャン」を頂いてみました。「プラレ」はパリパリのチョコレートでコーティングされた中にスポンジとムースが入っていて濃厚なのにしつこくない甘さでした。ナッツが歯触りのアクセントになっています。「プラレ」はアールグレーとレモングラスの風味がさわやかなムースのケーキです。「フラン・パリジャン」は見た目はチーズケーキですが、カスタードクリームを焼いたもの。カスタードがしっかり固めでコクがある素朴なケーキです。ジャンポールさんは店内に飾られたフェードを取り出して見せてくださいました。「フェーブ」は3cmほどの小さな陶器製の人形で、フランスでは、公現祭(エピファニー)の時に食べられるお菓子「ガレット・デ・ロワ」の中にフェーブを隠し、切り分けた自分のガレットの中にフェ-ブが見つかれば、その日は一日王様または女王様になれるというラッキーチャームです。今年のガレット販売はもうすぐ終了ということでしたが、今度は是非焼き菓子やパンも購入してみたいです。
いかがでしたか?歴史ある街・下総中山を散策した帰り道には技の光るお菓子や珈琲をお土産に持ち帰って、自宅であったか・のんびりしたいですね♪