日本酒の未来を切り開く注目の酒蔵(千葉県印旛郡酒々井町) 飯沼本家「酒々井まがりや」レポート
印旛郡酒々井町にある、創業300年の歴史を持つ酒蔵「飯沼本家」。
「甲子正宗」で有名な酒蔵ですよね。
そんな飯沼本家は、地域ブランディングのお手本としても、全国から注目を集めるスポットです。
そんな飯沼本家の敷地内にある「酒々井まがり家」と、バーベキューエリアを使って開催される「まがり家蔵だし市」の様子をレポートします!
(本記事で紹介する内容は、2019年10月26日のものです)
雰囲気ある古民家が素敵 酒々井まがり家【飯沼本家】
飯沼本家敷地内にある、酒々井まがり家は、重厚なたたずまいの蔵カフェレストランと売店、ギャラリーが併設された古民家施設です。
元禄時代に建てられたというこの建物は、「旧清野邸」とも呼ばれています。
それというのも、実はこの建物、新潟の山林地主の民家だったんです!
平成6年にダム建設のため、水没する運命にあり取り壊されるところを、当主より譲り受けて移築されたものなんだとか。
千葉から遠く離れた新潟の、しかも元禄時代に建てられた建物が、令和の今ここにあるということに、何かロマンのようなものを感じます。
扉をくぐると、重厚で落ち着いた店内が広がります。
初めて訪れたのに、なぜだか懐かしさも感じる雰囲気に、ほっと心が落ち着きます。
ヘルシーなフード&スイーツをどうぞ 酒蔵CAFE
入り口左手にある、レトロモダンな雰囲気がおしゃれな「酒蔵CAFE」。
酒蔵ならではの、糀を使ったメニューが楽しめると人気のカフェです。
テーブル席はもちろん、ゆったりくつろげそうな小上がり席もありますよ。
カフェでは、本格的なお料理やスイーツメニューが楽しめます。
どれも気になるメニューの中から、今回は「薬味味噌酒粕うどん」をオーダー♪
稲庭うどんに、酒粕の味噌玉・鰹節・三つ葉などの薬味がたっぷりトッピングされていて、ここに温かい出汁をかけていただくメニューです。
ほんのりとした酒粕の風味と、優しいお出汁、味噌が絶妙にマッチします。
コシがありツルツルとした食感の稲庭うどんに、薬味と鰹節がアクセントになっていて、サラサラと完食できる逸品でした!
デザートは別腹♪ということで、酒蔵CAFEオリジナルの「糀ドリンク」をいただきました。
写真のブルーベリー豆乳は夏季限定のフレーバーですが、訪問時にはまだあるとのことだったので、迷わずオーダー!
糀甘酒(こうじあまざけ)ならではの優しい甘みと、豆乳のコク、ブルーベリーの酸味で、体の中からキレイになっていく気がしました(笑)
実際に糀は発酵食品で、体にとても良いもの。
レギュラーメニューの糀ドリンクは、ホットかアイスが選べるので、1年を通して楽しめますね。
日本酒のある生活を提案する まがり家ギャラリー
美味しく体に優しい食事&スイーツをいただいたあとは、2階にある「まがり家ギャラリー」へ。
ギャラリーの途中には、おしゃれな風呂敷がディスプレイされていました。
こちらの風呂敷は、購入可能。
自分へのお土産にもよさそうですね。
ギャラリースペースでは、期間ごとに展示品が変わります。
※写真は2019年10月26日時点の展示です。
「日本酒のある生活を提案する」というコンセプトのギャラリーには、洗練された品々がセンス良く展示されています。
こんなに素敵な器で日本酒をいただいたら、さらに美味しく感じるだろうなぁと、思わず欲しくなる品々が並びます。
展示品は購入可能なので、お気に入りの逸品と出会ったら、ぜひお迎えしてみては。
アットホームな温かいイベント まがり家蔵だし市
飯沼本家の敷地内には、キャンプやバーベキューが楽しめるガーデンスペースがあります。
このガーデンスペースでは、年に2~3回、「まがり家蔵だし市」が開催されます。
訪問した時、ちょうど開催されていたので、こちらにもお邪魔してみました。
アンティーク好きにはたまらない、品々にテンションが上がります!
味わいのある菓子木型や、デッドストック品など、ここでしか出会えないレトロな品々は見ているだけでも楽しかったです♪
農産物直売ブースやフードブースもあり、それぞれのブースで店主さんとのんびり会話を楽しみながら巡ります。
澄んだ青空の下、気持ちの良い空間が広がる、アットホームなイベントでした。
お気に入りが見つかる 酒々井まがり家 物販スペース
まがり家右手の物販フロアでは、飯沼本家を代表する日本酒銘柄「甲子(きのえね)」を中心に、麹をつかった商品や、厳選されたおつまみを購入できます。
数ある銘柄を試飲でき、お気に入りの1本と出会えそう。
それぞれのお酒の特徴なども、店員さんが丁寧に教えてくださるので、日本酒ビギナーはもちろん、日本酒通の方へのお土産にも、きっと喜ばれる逸品が見つかりそうです♪
「酒々井まがりや」は、今までの「酒蔵」の概念を次々と打ち破り、日本酒文化の未来を創造する、飯沼本家の心意気が詰まった施設だと感じました。
今回ご紹介しきれなかった酒蔵見学や、様々なイベントも開催されており、これからがますます楽しみなスポットだと思います。
北総方面におでかけする際は、ぜひ「酒々井まがり家」に立ち寄ってみてくださいね。
【飯沼本家直営酒々井まがり家】 印旛郡酒々井町, カフェ・虹色こまちnijikoma.com
甲子正宗 | 飯沼本家飯沼本家は、千葉県酒々井町にある300年つづく日本酒の蔵元です。伝統の清酒「甲子正宗(きのえねまさむね)」を醸すほか、直営www.iinumahonke.co.jp