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「ディズニーだけじゃない千葉」をどう創るか? —“分散型観光”へのシフト戦略

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こんにちは、「虹色こまち」編集長です。

千葉といえば、やっぱりディズニー。これ、本当にすごいことです。日本が世界に誇る観光スポットが千葉にあるという事実。だけど、こうも思うんです。

「千葉には、もっとあるよね?もはや東京って付けとるやん。」

外房の朝焼け、北総の桜並木、南房総の漁師めし、里山の棚田、街なかの銭湯と喫茶店、館山最大の歓楽街 渚銀座。 どれも“観光地”と名乗るより先に、そこに「暮らし」があり「人」がいる場所です。そうした風景こそ、いま本当に観光客、外国人、旅人が求めているものではないでしょうか。

ディズニーの光と影―県内観光の偏在という課題

ディズニーランドは間違いなく千葉の宝ですが、実際その周辺に人が集中しすぎてしまい、それ以外のエリアでは「観光=よそごと」になってしまっている地域もあります。

北総地域や夷隅・長生のようなエリアでは、素晴らしい自然・文化・食の資源が眠ったまま。観光バスも通らず、駅に降りる人もほとんどいないままです。

そして今、SNSの発信が「映える場所」ばかりを追いかけた結果、観光が一部地域に固まり、地域の魅力の多様性が活かされないという歪みも生まれています。

“移動”をデザインする、分散型観光という視点

観光って「目的地」だけじゃないんです。 どう行くか?いつ行くか?誰と行くか?まで含めて、旅の魅力になる。

だからこそ、私たちは提案します。

  • 月別テーマ×エリア別特集
  • 季節の物語と連動したマップづくり
  • 近場再発見のマイクロツーリズム

たとえば「6月のホタル、君津市清和エリアで舞う」「9月、棚田に彼岸花が咲く大山千枚田」そんなテーマを、毎月ごとに打ち出す。

そして、「虹色こまち」がSNSやショート動画でビジュアル化し、連動する地元店舗の取材記事とともに“行ってみたくなる導線”を組んでいく。

この動きが千葉の“観光動線”そのものを、ゆるやかに再設計していくと考えています。

「虹色こまち」ができること

「虹色こまち」は、千葉県のローカル観光・文化を発信するメディアとして、日々地域を歩き、撮り、伝えています。

  • SNSフォロワー1万人超(Instagram中心):リアルタイムで“今ここ”を発信。
  • 地域密着のイベントカレンダー:月ごと・エリアごとに企画された情報をタイムリーに提供。
  • 市町村・観光協会・地元企業との連携実績:官民連携による企画・制作・発信が可能。
  • ショート動画・MEO・翻訳対応:SNS動画、Googleビジネス、訪日客向け対応も含めた総合支援が可能。

そして何より、県内の加盟店とのつながりがあるからこそ、「点」を「面」にして、観光ルートとして“回遊できる仕掛け”を地域に根づかせることができます。

小さな町の、小さな祭りを、観光の起点に

今、観光は“派手さ”より“物語”が求められる時代です。

たとえば、とある町の神社で行われる夏越の祓。人が数十人しか来ない行事かもしれない。でもその背景には、地域の祈りや暮らし、受け継がれてきた物語があります。

私たちの役割は、そんな日常の美しさに光を当てること。 ローカルメディアだからこそできる、「観光の再編集」があると思っています。

これは私自身地方創生の鍵だと思ってます。
補助金や助成金を投下することが地方創生ではないと思います。

地域の文化や再定義をしないと、衰退する一方です。

千葉の未来は、分け合うことから始まる

千葉は広い。 でも、この広さを「弱さ」ではなく「強み」にする鍵は、“分け合う”ことだと思うんです。 観光資源も、観光客も、情報発信も、分け合いながら県全体で育てていく。

「ディズニーもいいけど、次はこっちに行ってみようかな」

「Disney was fun, but maybe I’ll check out this place next.」

そんな循環が、千葉全体の観光を底上げしていきます。

ローカルの現場から見える景色を、行政や観光協会の皆さまと共有しながら、一緒に新しい千葉を描いていけたら嬉しいです。

この千葉というフィールドには、まだ語られていない物語が無数にあります。
千葉県中を周りまくっている我々編集部チームでもまだまだ知らないことだらけです。

“いま”の盛り上がりだけでなく、“これから”の価値を育てていくこと。 それが、私たちローカルメディアの使命だと思っています。

地域の未来をともに描き、子どもたちに胸を張って渡せる千葉を残していくために。

観光は、その入口になると、私は信じています。

次の千葉を、一緒につくっていきましょう。

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