初夏に行きたい佐原観光!”北総の小江戸”を巡る日帰りモデルコースをご紹介

目次
日帰りで楽しめる佐原の町並み

千葉県香取市、チーバくんの頭に位置する「佐原」は”北総の小江戸”と呼ばれる町並みが美しいエリアです。
東京からは車で2時間ほど、千葉県の入り口である市川市からは1時間半ほど。
佐原は川沿いに飲食店やお土産屋店、雑貨屋さんなどが軒を連ね、コンパクトで回りやすいため日帰り旅行にもおすすめです。
本記事では生粋の千葉っこである虹こまライターのDoremiが、半日から楽しめる佐原日帰りモデルコースをご紹介します。
古き良き町並みを散策しながらおすすめの食べ歩きスポット、古民家レストラン、喫茶店などを巡ります。見どころがたくさんあるので女子旅やデートにもおすすめですよ。
それでは行ってみよー!
10:00 まずは佐原の町並みを楽しもう

やってきたのは佐原のメイン通りである小野川沿いの「川岸通り」
観光地付近の駐車場は300円~600円ほど。距離は少し離れていますが「水郷佐原山車会館駐車場」など無料で停められる駐車場もあります。
千葉北東部の香取市佐原は、「水郷のまち」としても知られ、佐原の町並みをはしる小野川沿いには土蔵造りの商家や町屋が軒を連ねています。
ノスタルジックな町並みを残すため、使われなくなった古民家を改装し再生するリノベーション事業もさかんな地域。また関東で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選ばれました。
昔からのお店はもちろん、新店舗も混在し活気のある佐原は観光客が絶えない人気のスポットです。

柳並木が美しい小野川沿いは歩くだけでも気持ちがいいですが、せっかくなら水上から景色を眺める「小江戸さわら舟めぐり」がおすすめ。
船頭さんのガイドを聞きながら約30分の船旅が楽しめます。

チケット売り場は、乗り場である「伊能忠敬旧宅前」、樋橋(ジャージャー橋)の近くにあり当日も購入が可能。町なみコース (所要時間約30分)大人 1,300円(税込)、小学生 700円(税込)です。
オンラインからの事前予約も受け付けており、割引もあるのでチェックしてみてくださいね。

運が良ければ10月上旬~3月頃まで白鳥が見られることも!
四季を感じる町並みは歩いているだけでも癒される、のどかな風景が広がっています。
10:30 佐原グルメを気軽にテイクアウト♪

町並みを散策しながらやってきたのは「レストラン 夢時庵(ムージャン)」
完全予約制のコース料理が人気のフランス料理屋さんですが、実は店舗内では焼き菓子などが購入でき気軽に本格的なスイーツが味わえるんです。
お料理を楽しんだ後に「デザートがおいしかった」とテイクアウトして帰る方もいるのだとか。

一際目を惹いたのはコロンとしたフォルムが可愛らしい「カヌレ」200円(税込)。
外はガリッと中はモチっとなんとも不思議な食感です。卵が決め手のカヌレ、生臭さが一切なくほんのり甘い生地は何個でも食べられそうな優しい味わいです。
もう一つの人気商品は注文されてから生地の中にクリームをいれてもらえる「シュークリーム」250円(税込)。どれも素材が生かされた上品な甘さのスイーツばかりです。

店内に併設されたお休み処では緑が鮮やかな庭園が望めます。
食べ歩きもよし、ほっと一息つくのもよし。
時間の流れがいつもよりゆったりと感じ、まるで旅行に来たかのような雰囲気に浸れます。

佐原の食べ歩きスポットはほかにも。
「たか蔵」では芋チップスやお団子、シェイクやパフェなど和から洋までのスイーツが気軽に食べ歩きできます。
また、さつまいもスイーツ専門店「さわら十三里屋」では専門店ならではのクオリティの高い芋スイーツが人気。おすすめは定番の「やきいも」540円(税込)やスティック状で食べやすい「大学いも」540円(税込)など。芋を練りこんだ皮にお芋をのせた「いもどら」は土日限定で登場します。
どの店も個性が際立っていて、あれもこれもと食べたくなるメニューばかりです。
11:30 古民家レストランで絶品ランチを

休日の佐原のランチタイムは行列ができることもしばしば。完全予約制のお店もあるので、あらかじめ下調べしておくと安心です。
やってきたのは、かつて奈良漬を営んでいた商家をリノベーションした「茶屋花冠上川岸別邸」
1階席に限り、ペット同伴可能で愛犬とともに心地いい時間が過ごせます。

おすすめは小野川沿いを眺められる窓際の2階席。
大きな窓からはのどかな町並みと涼やかな風が流れ込んできます。人気店なので人の入れ替わりは激しいものの、店内は広々としていて導線がいいのであまり気にせず落ち着ける雰囲気です。
建築美はもちろん、ひとつひとつの調度品が美しく、待ち時間も飽きさせない空間づくりがされています。

ご飯メニューは「たまごかけごはん」550円(税込)か「トンテキ」1,760円(税込)の2種類。
茶屋花冠上川岸別邸では卵にこだわったスイーツが看板商品で、カスタードプリンに使用している究極の朝採りたまごを熱々ごはんによそった究極の一杯として、たまごかけごはんを提供しています。
今回注文したのは、トンテキ。見た目のインパクトもさることながら味も絶品。隣町、東庄産の銘柄豚「林SPFポーク」をなんと200gもカットしたボリューム満点の一品。
肉厚なのに柔らかく、上質な脂は不思議と胃がもたれません。ご飯にかかったタレだけでも箸が止まらぬおいしさです。
レモンをサッとかければさっぱりとした味わいに。
お腹に余裕があればお店一押しの「プリンアラモード」を。見た目から豪華なガラスの器には真ん中にこだわりのプリン、そのまわりを季節のフルーツが美しく囲んでいます。
12:30 「さわら町屋館」でひと休み

お腹が満たされた後は少し休憩をとりに「さわら町屋館」(上川岸小公園)へ。こちらは無料の休憩所で「木のぬくもりを感じながら誰もがリラックスできる場所を」というコンセプトで造られた町屋風建物です。
休憩所には休憩スペース、お手洗いのほかにテイクアウト専門カフェ、「町着着物レンタル TAWARAYA」、香取市の偉人・伊能忠敬の「ツメ」が、香取市に埋葬されていることに因んでネイルサロン「aya nail atelier」が併設されています。
女子旅やカップルでのお出かけに彩りを添える着物体験は、いつもより贅沢で思い出に残る旅になりそうです。

佐原はどこを切り取っても絵になる町並みで写真を撮りたくなる場所ばかり。
風景だけでなく、ぜひとっておきのポートレート写真も撮ってみてくださいね。
13:30 歴史ある土蔵の雑貨屋さんへ

街を散策しながら雑貨屋さんへ。
「中村屋商店」は変形した敷地に合わせて角の柱を五角形とする珍しい造りの建物。江戸時代末期に建てられたと伝えられ、明治27年に建てられた脇にある土蔵は最初から3階建ての構造という希少な建築物です。
1階のカフェでは絞りたての「生絞りモンブラン」が味わえるほか厳選された紅茶も有名で、情緒ある景色を眺めながら贅沢なティータイムが過ごせます。
お隣の土蔵では手ぬぐいや雑貨などのお土産が購入でき、貴重な文化財の展示も行われています。
佐原は飲食店だけでなく、昔ながらのお土産屋さんはもちろん乙女心くすぐる雑貨屋さんなどが点在しているので、ぜひいろいろな場所へ足を運んでみてください。
15:00「珈琲玉澤」でゆったりカフェタイム

歩き疲れた頃にたどり着いたのは「中村屋商店」から川を挟んで斜め向かいにある「珈琲玉澤」
スタイリッシュな一面ガラス張りの入口からは店内の雰囲気が窺えます。
「佐原の歴史を尊重しながら新しい文化を吹き込み、より良いものを作りたい」という思いから、代々続く古い商家である「玉澤」の名と、千葉県で最古の部類に入る1965年に建てられた鉄筋コンクリート建築を受け継ぎ、2019年に「珈琲玉澤」が誕生しました。
木造町家建築がほとんどの佐原の建物のなかでは特徴的で、冷たい印象を受ける鉄筋コンクリートのはずが木を融合させることにより温かみを演出しています。

珈琲はドリップ式。”味わい深く、薫り高く、冷めても美味しく飲める珈琲”をコンセプトに、ほっと一息、心に寄り添うような珈琲を提供しています。
店内は縦長でカウンター席、テーブル席が配置され、奥には自由に読める本棚コーナーも。
ガラス張りの入口からはどの時間帯も光が差しこみ、ついつい長居してしまう居心地のいい空間が広がっています。

スイーツも充実なラインナップ。おすすめは「クラシックガトーショコラ」700円(税込)、チョコレートとココアを加えて焼き上げた王道のチョコレートケーキで、ずっしりとした濃厚なチョコが味わえます。
「洋梨のタルト」や「バナナケーキ&ミルクプリン」など、素材を生かしたシンプルイズベストなデザートが魅力的です。
半日から楽しめる風情ある佐原へ

小野川沿いにある佐原の町並みは、飲食店や雑貨店、お土産屋さんなどが点在し散策しやすいエリア。
ひとりでのカメラ旅や女子旅、カップルでのお出かけなど、さまざまなシーンで楽しめる町なのでぜひお出かけしてみてくださいね。
それでは!