あかやま ちかごうあと
赤山地下壕跡
千葉県館山市宮城にある「赤山地下壕跡」は、第二次世界大戦末期に館山海軍航空隊の防空壕として掘削された総延長約1.6 kmに及ぶ全国屈指の戦争遺跡で、市の史跡にも指定されています。2004年からそのうち約250 mが一般公開されており、素掘りの坑道にはかつて発電所や応急治療所などが存在し、木製ベッド跡や地層の縞模様も確認できる独特の空間が広がります。 2025年4月1日から改修工事が終わり再び公開が開始され、受付の「豊津ホール」ではヘルメットと懐中電灯を貸し出し、見学は9:30~16:00(受付15:30まで)です。料金は大人200円、小中高生100円で、月曜第3火曜・年末年始が休壕日となります。 アクセスはJR館山駅東口からバス「館山航空隊」行きで約10分、「宮城」下車徒歩3分、車では富浦ICより約15分と便利。迷路のような壕内を自分の足で探索する体験は、非日常的な恐怖と感慨に満ち、戦争の記憶を今に伝える貴重なスポットです。
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住所
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営業時間
概要
戦争の記憶を今に伝える、館山の地下迷宮
千葉県館山市の赤山に位置する「赤山地下壕跡」は、太平洋戦争末期に旧日本海軍が防衛拠点として築いた地下壕跡です。戦争遺構としては千葉県内最大規模を誇り、今なお当時の空気を残す静かな空間が広がります。海軍の要塞都市として機能していた館山の歴史を肌で感じられる貴重なスポットです。

地中に刻まれた、約1.6kmの地下壕
赤山の丘陵地に掘削された地下壕の総延長は約1.6km。そのうち200メートルほどが一般公開されており、内部には指令室や発電室、通信室などの跡が残されています。通路の壁には手作業で掘られた痕跡が見られ、厳しい状況下での工事を物語ります。

音のない空間に、当時を想う
内部はひんやりとして静かで、足音と自分の息遣いしか聞こえないほど。展示されている資料や図面と照らし合わせながら進むと、目に見えない緊張感や切迫した空気が感じられ、単なる観光地ではない「記憶の場」であることに気づかされます。

地元高校生による案内活動も
赤山地下壕跡では、地元の高校生によるガイド活動が行われることもあります。世代を超えて記憶を継承する姿勢が評価され、平和学習の場としても注目されています。

利用案内
項目 | 内容 |
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所在地 | 千葉県館山市宮城192-2 |
見学時間 | 9:30~15:00(入場は14:45まで) |
休館日 | 月曜(祝日の場合は翌日)/年末年始 |
入場料 | 大人200円/小中高生100円 |
所要時間 | 約30分〜1時間程度 |
駐車場 | 無料駐車場あり |
注意事項 | 急な階段・段差あり。歩きやすい靴推奨。夏でも内部は冷涼。懐中電灯不要。 |
こんな方におすすめ
- 戦争遺構や歴史に関心がある方
- 子どもと一緒に平和学習をしたいご家族
- 館山の知られざる歴史に触れてみたい旅行者
- ひんやりとした静かな空間で非日常を体感したい方
赤山地下壕跡は、過去の痛みを知り、未来への問いを立てるための場所です。
平和の大切さを実感できる“学びの旅”を、ぜひここで体験してみてください。
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