切り通しトンネルをくぐり抜け、心を鎮める“一歩先の祈り場”

千葉県富津市竹岡にある東善寺の飛地境内、「燈籠坂大師堂」へと続く手掘りの切り通しトンネルは、一見の価値あるちょっとした冒険の道。昭和初期に地元住民らの手によって整えられたこの約100m、天井高さ約10mの岩壁のトンネルは、風が抜け、光が揺らめく神秘的な雰囲気に包まれています。

トンネルを抜けた先に見える祈りの空間

切り通しを抜けた先に現れるのは、真新しい鳥居と石段。そこを登れば、弘法大師・空海が腰を休めたという伝承を持つ大師堂です。参道として人々に愛され、海や山への交通安全・大漁安全を祈る灯篭も並ぶ風景には、地元の人々の暮らしへの信頼と祈りの深さが感じられます。

光と影のあわいを歩く、“隠れ絶景体験”

切り通しトンネルは、自然にできた岩肌と手彫りの質感が混じる、圧倒的なスケール感。高さ10m幅数mの空間を、夏涼やかな風と静寂の中で歩く体験は、アドベンチャーと祈りが交差する深い旅心を呼び覚ましてくれます。通り抜けると、明るく澄んだ空気の中に祈りの空間が広がり、自然と心が洗われます。

石段の先では、海と山をつなぐ安心感

鳥居からの石段は「男坂」と「女坂」があり、急な階段を選ぶか緩い坂道を選ぶかで自分のペースを選べます。登り切ると、谷越しに東京湾の景色や竹岡周辺の山並みが視界に広がり、地形と信仰が重なる風景が心に染みます。

観光客よりも地元の祈りに見守られる場

トンネルはインスタ映えスポットとしても知られていますが、その先にある大師堂は土地の人々にとって大切な祈りの場。無人ながら手入れが行き届き、落ち着いた雰囲気が漂い、観光よりも静かに歩く人にこそ訪れてほしい“心の余白”があります。

訪問のヒント

• 装備：トンネル内は涼しく、滑りやすい場所もあるので靴は歩きやすいものを。
• アクセス：駐車可能台数は少数（約8台）なので、公共交通機関や徒歩ルートも検討を。
• マナー：祈りの場所なので、静かに歩き、写真も節度をもって撮影を。

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基本情報

項目	内容
所在地	千葉県富津市萩生8‑2（燈籠坂大師堂）4travel.jp+12maruchiba.jp+12futtsu-kanko.info+12
アクセス	JR竹岡駅から徒歩約20分、またはバス「大師口」下車すぐ／館山道・富津竹岡ICより車で約4分
駐車場	普通車約8台（無料）
開放時間	常時（無休）、自由参拝可
注意	トンネル内や階段は滑りやすく、ペットは不可。農道でもあるため、車両通行に注意。

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こんな方におすすめ

• 地形と信仰が織りなす風景を“歩いて体感”したい方
• 洞窟やトンネル、静寂の中で心を落ち着けたい探検好きを自認する方
• 気配や風景に触れながら、こぢんまりとした祈りの空間を訪れたい方